目を楽しませてくれたソメイヨシノも散り始めてしまいました。
一年のほんのわずかの間訪れるこの瞬間を
少しでも逃すまいと息を凝らしてみるけれど
人の心を何知るものか
大地は大地のリズムで営みを続けるばかりです。
そこにほんの少し身を寄せるようにしているのが
この小さな自分。

先日、ようやく庫裡の落とし板を外しました。
光が家中に差し込むのは気持ちよいことです。
それが気持ち良いと感じるのは、
長い間暗闇に閉ざされているから。
当たり前のことが、決してあたりまえでないということに
思い至る一瞬です。

雪を厭うのも自分
花を愛でるのも自分
でも、自然は決して雪を厭うたり花を愛でたりはしない。
ただあるがままに書かざる経を繰り返すばかり。

日々感じること

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